何だろう、これ

執筆活動の副産物。
宣言通りに書きました。起留×苺。
Like Life radio hour番外編・暴力教師×目覚まし時計+黒板消し

「みなさんはにらじわ。Like Life radio hour番外編ハニーカミングラジオ、略してはにらじ。
司会進行は、久しぶりに出番もらった革命後サイズの起留です」
「みなさん、はにらじわー。タイトルでラジオって2回言ってますよね。
今回は割とおまけ、普段のままのサイズな消し子です」
「……あー、一応ゲストらしい雷堂だ。というかだな。いきなり暴力教師呼ばわりはどうかと思うぞ」
薙刀持ち込んでるヤツが言っても説得力ゼロだっちゅーに」
「しかも何だ、わざわざ道着で来いなどと」
「それはブースの外にいる主催者さんの趣味ではないかと」
「ち、まあいい。とっとと本題に入れ」
「じゃ早速最初のお便り。ラジオネームAYAHUYA……ってこれ某らじおに投稿してる名前じゃん」
「間違いなく本人ですね」
「えーっと、『結局恋人欲しいんですか欲しくないんですか。はっきりして下さい』」
「なっ、貴様には関係ないだろう!」
「あたしに言うな。んで、どうなん?」
「それは……その、アタシに釣り合う男に巡り会えればだな」
「高望みしすぎなんじゃねーの」
「こちらで極秘に入手した資料によりますとですね。
自分より強いと認められる部分を持っていて、それとなく見守ってくれて、たまには気兼ねなく肩を預けられるような人……がいいそうです」
「貴様、どこでそれをっ!?」
「情報提供はTKさんです。ありがとうございました」
「T、K……か、き、く……つーかーさー?」
「ここで暴れんなよー。で、消し子。どう思う」
「強い男性に憧れるのは珍しいことじゃないと思いますよ」
「相変わらず適当に日和った意見ありがとう。よし、次のお便り行くぞー」
「うぬー、何でアタシがこんな……うーん……」
「ラジオネーム凱王、って直球すぎだろー」
「ブースの外の主催者さんですねえ」
「『惚れました。好きです。結婚して下さい』……アホか。
こういうのってどうなん?ラブレターの書き方とか恋愛授業で教えないん?」
「あ?あー、何だ。か、からかってるのか?」
「いえいえ、あの顔は本気ですよ」
「ぬぬぬぬぬ。く、うわぁぁぁぁん!!」
(ずがーん)
「あーあ、扉壊しやがった」
(そこに直れ貴様ぁっ!!)
(ま、待て!落ち着けハニー!!)
(はっ……!?貴様にそう呼ばれる筋合いはまだない!!)
「まだということはいつか呼ばれるかもってことですよね」
「意外と大胆さね」
(ええい、避けるなコラ!!)
(ひぎゅん!?)
「つーか、あの声入っちゃまずくね?ラジオ的に」
「雷堂先生の声が入らないのもまずいんじゃないでしょうか」
「……はぁ、はぁ」
「おかえりー。照れ隠しにしちゃ過激すぎんじゃない?」
「う、うるさい!」
「照れ隠しは否定しないんですねえ」
「そんなんだから20回もお見合い失敗すんだろ、いっちーよ」
「いっちーとか言うな!アタシだって、アタシだってなあ!!」
(がきーん)
「ぬおっ」
「お見事です、起留さん。魔法金属は伊達じゃありません」
「けーしこー!見てないで助けろー!!」
「非常に心苦しいですが、このサイズでは無理ですねえ」
「うがーっ!!」
「ええい、やめいっ!!」
(ごがすっ)
「うあーっ!?」
「ったく、目ぇ覚めたー?」
「さすが起留さん、目覚まし時計の鑑です」
「…………。すまん」
「いいってことよ。こっちゃ無傷だし」
「それでは、最後のお便りにいきましょう」
「あんたも動じないやっちゃな……ラジオネーム凱王。またか。
『非常に頼りない男ですが、貴女のことを想っている人間が1人いることは忘れないで下さい』
さっきのど真ん中ストレートよりはまともかね」
口説き文句のバリエーションは豊富ですね」
「……そういうことは直接、相手の目を見て、誠意を持って伝えるべきだと思うぞ」
「む、ここに来てようやく恋愛教師らしい台詞吐きやがった。
まあ、むこうで半分死んでるヤツに直接言えっつっても無理だけどな」
「それで、告白のお返事は?」
「あー、うー、その、だな。友達から、ということでどうだ」
「何だその体のいい断り方」
「はっきりごめんなさいって言った方が後腐れがないですよ」
「貴様ら、他人事だと思って適当なことを!」
「だって他人事だもんなあ」
「男性に免疫のない雷堂先生には少し酷でしたか?」
「うるさい!そこまで言うんなら付き合ってやろうじゃないか!!」
「……うわー」
「……勢いって怖いです」
「……やるな、消し子」
「……起留さんほどではありませんよ」
「ええい!もう何でも来い!!」
「いえ、今のが最後のお便りですからこれで終わりですね」
「あとは番組関係なくゆっくりいちゃついてーな」
「え、あ、う?」
「お相手は、寝坊すんなよ!起留と」
「もっと出番が欲しいです。消し子と」
「ゲストの雷堂……って、ホントに終わりかっ!?」
「この番組は、暮らしを生暖かく見つめる、下総ノ宮商店街の提供でお送りしました」
「またその提供かーっ!!」