2つ目

投下。
綾葉は次で。



ずるずる。
部屋の中にそばをすする音が響く。
「んで、初詣はどーするよ」
「別に昼間でええんちゃう?」
「そか。1人で着付けできんの?」
「当たり前さ。誰に向かって言ってんのさ」
「単なる確認だよ」
ずるずる。
「しかし涅沙さんも律儀に晴れ着持ってきてくれるとはね」
「あたしのもんなんやからあたしの所にあるのが当然さ」
「楽しみにしとくよ、あゆの晴れ着姿」
「ふん、滅多に見られないんやからありがたくその腐った目に焼き付けるがいいさ」
ずるずる。
「とりあえず・・・あゆと一緒にいられてよかったよ。
来年もよろしく、かな」
「来年のことを言うと鬼が笑うらしいわよ?
今日を生きるのに精一杯の蛆虫がそんなこと言ったら大爆笑じゃないかしらー」
「うっせーよ。あと数分でそこまで言われたくねえっつーの」
ずるずる。
「ま、しゃーないからあたしもよろしくしてやるさ。感謝しなさい」
「へーへー。ありがとうございます、あゆ様」